4月のドカ雪で巣箱も埋まる
2020年春号その2 第10号 ご挨拶
3月に芦屋から蓼科に移動、こちらはまだ冬状態。
4月にドカ雪が降ってまたまた山荘に閉じ込められた。
それでもノーマルタイヤで頑張ってます。
ストーブ、床暖、暖炉をつけっ放しで建物ごと暖める毎日。
森は枯枝満開で素通しです。給餌器に鳥たちが来ます。
蓼科通信2020春号その2 第10号をお届けします。
生活を楽しむ
紅梅白梅が地面すれすれに咲き誇る
2020.02.15 宇治城南宮の枝垂れ梅
鳥羽伏見の戦いで有名な城南宮。ここは源氏物語に因んだ由緒がそこかしこに存在、平安の庭、室町の庭、桃山の庭と和風庭園の点液を見せる。春秋には曲水の宴が開かれることでも有名。
堀と森しか見えない
2020.02.8 仁徳陵をハイク
最近はゆっくりハイクを愉しむ。堺市仁徳陵は850m*550m、一周40分ほど、堀が3重になっていて森と水しか見えない。「見えない仁徳陵を見る」が今回のうたい文句。帰りがけに堺市役所21階展望フロアから遠望しても例の鍵穴の献上は確認できない。
堺市役所21階展望フロア
2020.02 竹中展を観た
特別展 建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―(神戸市立博物館)が開催中。
ゼネコンの企業メッセとして初の試みか?
素人にも分かり易く展示してあり、家族や子供も大勢来館。
僕が設計担当した神戸ハーバーランド計画(現、Umie)や高浜モザイクも展示されている。
織田信長の普請奉行として大隅流を継承し、竹中藤右衛門、練一、統一と繋がる家系は、今や竹中家以外の生抜き社長に率いられ、組織力を高めている。
保存中の登り窯
2020.02.20 信楽に行った
芦屋で作陶中のヒントにと信楽に行った、20年ぶり。スカーレットの影響で街は活気づいている。室町の頃、常滑から技術伝承を受けてこの甲賀の地で陶器生産を開始。甕、壺、火鉢等大型陶器が真骨頂、骨壺もある。
町並みや建物は質素で慎ましい。陶器で大儲けするようなことはなかった。常滑や瀬戸も同様に慎ましい。みかんや生糸で巨万の富を得た人物とは一線を画する土地柄だ。陶器散策路が整備され、観光客には歩きやすい。只、トイレが少なく不便。
2020.02 映画「パラサイト」を見た
アカデミー賞受賞後に鑑賞した。半地下の家族が豪邸に住み込んで乗っ取りを企てる奇想天外な脚本。
半地下の建物は北朝鮮との戦争を想定して、防空壕として多く作られ、映画では貧民住居の象徴である。
しかし、そもそも半地下住居は、サンクンガーデンやドライエリアと組合わせて快適な住空間となる可能性を秘めており、建築計画的には魅力的な素材である。半地下住居も視点を変えれば白にも黒にもなりうる。
半地下住居から外を見る
2020.4.5 高橋源一郎の「飛ぶ教室」
NHKラジオ番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」が面白い。(4.3スタート)
・課題本は「アルベール・カミュのペスト」、ゲストにヤマザキマリを迎え源一郎とマリ氏のトークバトルが秀逸。
・カミュのペストは眼下のコロナショックに酷似、カミュは第二次大戦後の世界の有り様を論じたが、戦争に向き合う処し方がコロナへの対処法を予言しているよう。つまり、非常事態にどう対処するかが永遠の課題であるという。
・イタリアは観光立国で観光がなければ国が立ち行かない。僕のイタリア人観は陽気でチャライ民族だが、これは島国の価値基準でイタリア人を見た錯覚・偏見であったことをマリ氏の次の言葉で納得した。
・マリ氏はイタリア人と国際結婚してイタリアと日本の両方の視点を持ち、「イタリア人は最後は自分で考え自分で結論を出す民族であり、死んではダメだ、生きていたらどうとでもなるという強い信念を持ち、常に国家を意識している」という。
・われわれ日本人はコロナに対してもどこかヨソ事で、行政が何とかしてくれるだろうと思っている節がある。国家を意識したのは明治維新が唯一で、イタリア人のような国家意識は希薄である。
・これでわかった!イタリア人がなぜ古代ローマ帝国を樹立して地中海を制覇できたのかが!
2020.3 陶芸作品
芦屋在住の12月に作った陶芸が焼き上がった。角皿、茶碗、カレー皿、筆置など11点。カレー皿は型押しのあと縁部分を継ぎ足して持上げた。中々骨がおれた。浅い角皿は白土と赤土を5~6回こね会わせて成形、捏ねすぎないのがコツ。深い角皿は底に筋をつけてアクセント、成形時は斜め部分を45度の積み木で支えて苦労した。5月に残りの10点ができ上がる。
2020.4 ホームコンサートのお知らせ
気が早いですが、2020年7月にクロマチックハーモニカのホームコンサートを山内山荘で開催します。去年に引き続き2回目。浅野裕さんは阪大建築の同期で建築家、ハーモニカは余技です。お馴染みのジャズや映画音楽を軽妙な語りで聞かせてくれます。
日時:2020年7月3日14時~15時30分、場所:山内山荘(長野県茅野市)
これを機会に信州の旅を企画して、是非お越しください、お待ちしてま~す!
2020.3 改めて、岡本太郎
岡本太郎「強く生きる言葉」がお薦め!
人生、一流、責任などをポンポン快刀乱麻、切れ味鋭い毒舌が心地よい。本の中身は大きな太ゴチで数行、余白の方が多い。ここにも著者岡本敏子の太郎に対する敬愛が感じられる。
その言葉は毒舌なんかではなく良舌そのもの!
・あ、すごい!という感動を起爆剤にする。
・感性を磨くという言葉はおかしいと思うんだ。
・自信なんてことを目標にしなくていい。自信なんてことを考えるから、人の目が気になるんだ。
・人生は積み重ねだというが、僕は逆に積み減らすべきだと思う。
・四十を過ぎたら自分の顔に責任を持てというが、いやったらしい表現だ。
・僕は口が裂けてもアキラメロなどとは言わない。
・負けた者こそバンザーイと、大いに胸を張ってにっこりする、これだよ。
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コーヒ飲みながらパラパラめくる・・・、こんな人間がいたんだなあ!
料理を味わう
4玉で5瓶できた
2020.02.10 文旦でマーマレード作成
土佐文旦でマーマレードを作った。分厚い皮を千切りにし、熱湯で3度湯こぼし、取り分けた実と種を投入して50分中火で煮込む。途中レモンの微塵切りも投入、焦げないように始終かき回すのがコツ。4玉で5瓶できた。苦みと酸味がきいた美味しいマーマレードの完成。
2020.02 チャーハンを作った
前夜の肉鍋で使わなかった野菜にベーコン、ブロッコリーを加えてチャーハン作成。僕の得意技。付け合せは塩昆布。黒ビールが美味い!
自然を感じる
祈願続出の地獄谷
2020.02.15 六甲地獄谷を歩く
花崗岩が風化した地獄谷は奇岩が連続する人気のルート。岩登りのクライマーの練習場所でもある。阪神大震災以降この辺りも地崩れが多く、元々弱い地盤がさらに弱くなっている。横池で山ご飯、イノシシも現れた。
住吉道と石切道の分かれ
2020.2 綾部山梅林を歩く
姫路の西、網干駅近郊の海辺の山全体が梅林、1000本以上はある。紅梅白梅が満開で今が見ごろ。頂上からは瀬戸内海に浮かぶ家島諸島が望見できる。眼下の畑は菜の花が満開で四角い畑が緑一色に染まる。今年は暖冬で開花が2週間早いそうだ。
2020.2 六甲山七兵衛山ハイク
阪急岡本駅から保久良神社を抜けて七兵衛山へ、、。
岡本梅林は満開、帰り道の五助堰堤にはネコヤナギの群生がありびっくり!数日前に自宅でネコヤナギの枝をうえたばかり、、。自然の中でこんな風に咲いているんだ!
ネコヤナギの群生
4月のドカ雪
2020.4 4月にドカ雪
3月末に芦屋から蓼科に移動、もうすぐ春と思いきや、朝起きると一面の銀世界!早春の落差の大きさにびっくり。
芦屋はすでに春の装いで梅も見ごろだというのに・・。
この日は一日雪模様で深々と降り続ける。これもまた良いものだ。
2020.4 フキノトウ
庭の掃除をしていたら、枯葉の下からフキノトウが顔を出した。
同じ場所に6個、若草色の柔らかい葉っぱがかわいい。小枝を杭代わりに立てて踏まない配慮。去年と違う場所に咲いた。
枯葉は90リットル袋5袋、これでよそう、キリがない。